ひたすら幸せになりたい系女子

ひとりごとをぼそぼそ呟く雑記ブログ

旦那が弱っている

 

「何か焦る」

 

3日前の夜、くろさんがぽつりと言った。

表情があまり変わらない彼だが、陰りがあったのは分かった。

一昨日の朝、くろさんが起きてタバコを吸っているとき、じわじわと涙が浮かんでいたのを見た。何度も目元を拭う横顔に、「仕事、行きたくないの?」と聞いたら「うん」とだけ答えた。その日、「仕事に行く。やることが沢山ある」という言葉を遮って、仕事を休ませた。

その晩、二人で引越しの話をした。

「もっと田舎に行って、二人でのんびりと暮らしたいね。無理しない程度に仕事をしてさ」

くろさんが泣かなくていいように、悩まなくていいように、そんな風に生きていきたいと思った。私も泣いたし、くろさんも泣いていた。

昨日の朝、朝ごはんを食べながらくろさんはまたじわじわ涙を流した。「そんなんじゃ仕事に行かせられない」と仕事を休ませた。

昼頃にくろさんの実家に行った。お義母さんがいた。くろさんがお義母さんに事情を話すと、すぐに状況を察してくれた。話しながらくろさんが泣くから、気丈なお義母さんもポロポロ涙の粒を流していた。

くろさんは泣き虫になった。車の運転中でも布団の中でも、時々じわじわと瞳に涙が浮かぶ。辛いのかもしれないし、情けないと思っているのかもしれないし、まだ混乱しているのかもしれない。その心中を全て把握することはできないけれど、自分が躁うつになったときの経験を重ねてみると、驚く程似ているような気がした。

だから、分かる。このまま無理をさせて仕事に行かせていたら、近いうちに心が潰れてしまう、ということが。そしたら復活するのに大変な時間が必要になる、ということが。だから早いうちに対処しなければいけないのだ。

 

 

くろさんには同じ轍を踏ませたくないと思っている。

自分が辛かったから、大切な人に同じ思いをさせたくない。私が傍にいる。

まだ症状は重くない。大丈夫。

きっとくろさんは今が一番辛いと思うけど。大丈夫。

なんとかなる。なんとかなるよ。