永遠と無償の愛
私が考える結婚の一番のメリットは、もう失恋しなくていいんだ、っていう安心感を得られることだと思う。
失恋って精神的ダメージが大きいじゃないですか。
私今まで付き合ってきた人の数なんて片手で足りる位しかいないけど、一人一人がわりと長くて、別れの度に辛くて死にそうになってた。
だから、書面上でも愛を誓って、一生この人と添い遂げていくんだと思ったら嬉しくて仕方なかった。
「永遠」なんて絶対なくて、「無償の愛」なんてものも信じていなかったけど、くろさんといるとそんなものものすら信じられる。
勿論、事情があって離婚してしまう人達がいるのも知ってる。
でもまだ希望を持っていたいし、持っていられるんだ。
きっと、くろさんは私を裏切らない。
だから、私も裏切ったりしない。
二人で幸せになるんだ。
二人で歳を重ねて、お爺ちゃんお婆ちゃんになって、お手々繋いで散歩するんだ。
あとは一緒のお墓に入って、一緒に眠る。
みんなみんな、結婚当初はこんな風に思っていたんだろうなって思う。
私たちは結婚式をしてないけれど、挙げた人は他の大勢の人の前でも愛を誓うよね。
誰しも希望を持って結婚したんだよね。
二人で幸せになることを夢見たんだよね。
その気持ちを忘れたくないなあって思う。
忘れてほしくないなあって思う。
そう、大事なことは忘れちゃいけないんだ。
パートナーを愛していること。愛されていること。
大切に思っていること。大切に思われていること。
死ぬまで一緒だよ、って誓い合ったこと。
誰かと共に生きる喜びや尊さを、噛み締めながら生きていかなきゃね。